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  けれど例外というのはどこにでもあるもので。 その例外が、俺。 俺は、魔力がなければ生きていけない世界…【ガーランド】に今現在息をして椅子に座って空を眺めているのに、魔法が使えない。 理由は分からないが、魔法が使えない俺に魔力があるというちゃんとした証拠もあるし、ちゃんとした証言者もいる。 母さんだってギルド所属員だし、父さんだってギルド所属研究員だ。魔力のある弟だって初等部にいる。 故に、あり得ないんだ。 俺だけに魔力がないなんて。 これのせいで俺はクラスだけではなく、教員をはじめ、初等部から高等部まで幅広い、いい意味での有名人、悪い意味での落ちこぼれとして名を轟かせている。  
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