図書室と私と…

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「さようなら」  号令係の男子が言うと、それに続いてクラスの生徒が復唱する。  こうして、1日の学業が終わるわけで。 「さっ、部活!部活!」 「今日あの漫画の発売日だ」 「今日さー、駅前に新しくできたクレープ屋さん行かない?」 ガヤガヤ  終わったとたん、まるでホームルームのときとは違う世界のように教室が騒がしくなる。その声は部活に勤しむ者だったり、帰りにどこに行くかと相談する者、あるいはその他様々…。  そんな教室の中に、城島 美里亜(キジマ ミリア)は存在した。
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