808人が本棚に入れています
本棚に追加
「はぁ」
今ため息ついているのが俺こと鳴海 誠。
普通の高校二年生で髪は黒色。顔はブサイクではないと思うが、フツメンってやつだ。
何でため息ついているのかだって?
今日は入学式なんだ。
一年生の入学式だけど、俺達、二年生も参加しなくちゃならない。
それでいまは遅刻決定で焦っているのだ。けど、走ってる俺ってマジメな気がする。
フニュンと、足下に変な感触がしたので見てみる。
俺は足元を見てみる。茶色くてフサフサしてる。
良かったぁ、うんこじゃなくて。うんこだったら最悪だった。
「ガルルル」
あ、うんこのほうが良かったかも知れない。めちゃくちゃ怖いわ、この犬。
黒くてデカイ…………なんかヤらしいな。
「ま、まじかよ!!」
「ワンッ!!」
「うっそぉ!?」
犬の尻尾を踏むなんて、俺は青いタヌキと一緒に住んでいるダメメガネくんかよっ!何で犬の尻尾なんか踏むんだよ…………。
おっと、そんなこと考えている時じゃないんだ。今はとにかく逃げなきゃ。
いつの間にか止まっていた体をまた動かし始めた。
最初のコメントを投稿しよう!