序章

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勇者「……」 魔王「そんなに悔しがるな。魔族だって大差は  ない事情だった」 勇者「そう……なのか……?」 魔王「戦国だったからな。地方豪族や領主が次々と  王を名乗っては一族郎党血まみれの戦いを送っていた」 勇者「……」 魔王「まぁ、そんな事情で、戦争は人間と魔族を救った」 勇者「……」 魔王「そんなに唇をかむな。血が出てしまうぞ?」 勇者「触るなっ!」 魔王「……君が望まない限り、触れないよ」 勇者「……」 魔王「私の言い分も判ってくれるか?」 勇者「……」
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