🍜ラーメン屋さんの日常🍜

🍜長男との再会🍜

この頃お店では明るく振る舞っていても、家ではまだ絶望感や虚脱感が続いていた。

何もする気が起きない。

毎日お掃除も欠かした事なかったのに、起き上がる気力すらなくなっていた。

でも、どんな時でも人前では笑顔♪

長年の接客業のサガだ💧

そんな私に、三男が気晴らしに外に連れ出そうと思ったのだろう。

「ゲオ行く？」

何時もなら時間も遅いし断っている。

なのに何故かこの日は行って見ようか、なんて気持ちになっていた。

「じゃ、気晴らしに韓国のDVDでも借りて来ようかな。」

そして車で3分位のゲオに向かった。

店内に入ってすぐ、

「まぁ君いたよ‼」

えっ‼

と思い振り向いた瞬間、目の前を長男が通り過ぎて行った。

目があったような気がした。

でも、次の瞬間息子の姿がない💦

私を見て逃げたのかな？

そう思い急いで外に飛び出した。

将人‼

振り返らない。

人違いかな!?

もう一度声をかけてみる。

将人‼

今度は📱で話しながら振り向いた。

そして私の元へと歩いて来た。

久し振りに会った我が子

「お前、今何やってんの‼」

暫し沈黙が続く。

そしてやっと重い口を開いた。

「しーさんのとこで世話になってる。
今、しーさんの息子が社長で…」

しーさんとは、もぅおじいちゃんで私のコンパニオン時代のお客さんだ。

「ママの息子って知ってんの!?」

「知ってる。
今しーさんのマンションに住んでるし…」

えっ‼

「なんでそんな近くに居て会わなかったんだろ？
なんで帰って来なかったんだよ‼」

「オレ………
何度もママの事見かけてたよ。」

えっ‼

とにかく驚く事ばかり…

そして

「オレ…
今結婚して、7月に娘も産まれたんだ…」

そこへちょうど三男と嫁登場

みんな訳わからない。

嫁を手招きして呼ぶ。

「オレの嫁」

私に紹介する息子の隣でポカーンとしてる。

「ウチの親」

まさか親と話してるなんて夢にも思ってなかった嫁

慌てて私に挨拶をする。

長男と三男が目を合わせ、お互いに照れ笑い。