プロローグ

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霊が見えるようになったのは生まれつきだ。まあ物心ついた時だし…最初はみんな見えると思った…でも返って来る台詞は誰もいないだ…気づいたら周りに誰もいなかった…俺は嘘つきとか気持ち悪いとか…親からは霊が見えるとか余計な事言うなとか…好きでこうなったんじゃない…好きで… ???『うっうっ』 鷹『…』 どれが霊か霊じゃないか…幼い俺には分からなくて…声をかけるのを躊躇った ???『うっうっ』 泣いてる…怪我してるのかな? 鷹『はい…汚いけど』 ???『うっ…ありがとう』 女の子だ… 鷹『君は?俺は鷹』 ???『…』 鷹『え?聞こえない』 ???『これ洗って返すね…』 女の子がゆっくり立ち上がり…顔が…見え… 夢はまたここで途切れ 鷹「…」 朝か?そういや今日から新学期だな… 母「鷹?起きなさい‼ご飯出来たわよ」 鷹「はいはい」 うわっ… 霊の子供『あはは~ふかふか』 また知らない霊がいるし…朝から疲れる。 鷹「はしゃぐなよ?」 霊の子供『うん』 気に入ったのか?やれやれ 母「おはよう…今日から2年生ね」 鷹「そうだな」 母「芽依ちゃん来るかしら?」 鷹「待ち合わせした…まああいつなら迎えに来そうだけどな」 芽依は俺の彼女だ…中学から付き合ってる…俺から告白した… 母「あらあら朝からアツアツね~」 鷹「うるさいな…」 母親も霊感ない。この家には霊がそれなりにいる。今もさっきの霊の子供が走り回ってる…家族の中で見えるのは俺だけ…先祖とか見える奴いたら遺伝するんだろうな…いたら恨むぜマジで
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