おもい

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「エナ…」 ボソリと発せられた名前に返事はなく、風の中に消えていった。 「エナ…僕は、僕はっ忘れなきゃいけないのかな...」 君のこと、僕は忘れないよ…。 たとえ君が手の届かない空の上まで、いってしまっても── ああでももしも、 もしも僕の願いが一つだけ叶うのなら…… 「もう一度だけ、逢いたいな──」
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