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何かこう、彼を見ていると普段穏やかな僕でもちょっと暴力的になってしまいます。
「新渡戸。君は僕のこと今までどういう目で見てたの?」
と言いながら僕は彼の背後に回りこみ、頭をおさえ髪の毛を抜く準備をした。
「えっと…どういう意味でしょうか?」
「言いようによっては、髪の毛を一本ずつ抜いていくっていう意味。」
「それ一種の拷問じゃないか!?」
ブチッ。
「あっぎゃあああ!!」
「次は無い。」
「それは髪が一本も残らず消し去るって意味ですか!?」
「考えて発言したほうが身のためだと思う。」
正確には今後の精神を保つためかな?
空気が重い。新渡戸は、額に脂汗まで浮かんでいる。
一体今までどう思っていたんだろうか。
是非に喉から絞り出してほしい。
唾を飲み込む。一瞬の甘えが彼にとっては命とりである。
息を吸い込む。
次に吐き出した言葉で彼の体の一部は無くなってしまうかもしれない。
彼の体に緊張感が走る。
「俺はお前のこと…」
「最高の親友だと思ってます。」
翌日彼は
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