日常。

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これで「○○公園のベンチ寝心地サイコーだよっ!!」なんて言われたら彼の今までの生活を根掘り葉掘り聞きますよ。 「困ってんだったら、うち来いよ。」 あ、アッー! 「一日二日程度なら構わないぜ、うちは。」 「君良い人だ。でもちょっとキモい。ありがとう、お言葉に甘える事にするよ。」 「今聞き捨てならない単語が口から飛び出したけど。撤回しろや、このやろう。」 「事実を改変するつもりはない。心優しく神のように親切な君なら…」 「さあ、早く買うもの買って家に帰ろうか。俺んちはそう遠くないから、安心したまえ、わっはっは。」 最後まで言わせてくれてもいいじゃないか。単純なやつ。 僕はおにぎり二つとお茶を買った。「そんな少量で大丈夫か?」と言われたから「大丈夫だ、問題ない。」と返しておいた。 一方新渡戸はメロンパンとかクリームパンとか、舌が甘ったるくて吐きそうになるくらいの量の発酵食品と炭酸飲料を買っていた。 こいつの舌は糖分を強く求める性質があるのか。 コレは彼の好みの問題なのであえてつっこむのは止めておこう。 新渡戸の家に向かう道中、一番気になっていた疑問をぶつけてみることにした。
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