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やめた。
あまりにくだらないモンだから教室の糞汚い床にこのノートを叩きつけてやった。
ついでに踏んでやった。
決してこの百円単位の安物の大学ノートと、クラスメイトの足場を作り自分から踏まれにくるドMな床さんが悪いわけでは決してない。
ましてやこのノートに書いてある文字一つ一つを描いたシャープペンシル様が悪いわけでもないだろう。
ここまで僕を苛立たせ退屈を生み出した張本人にこの怒りをぶつけたいが、そんなことをしたら僕は警察に数年お世話になる羽目になってしまう。
いや、実に残念である。いや、結構切実に。
「ああああああっ!?お、おまおまおまおま…、お前ええええぅわああああああああああっ!!何てことをっ何てことおおおおお!!!!」
ここで何故か絶叫している男子高校生の後頭部をそこにある椅子で強打し…
「お前。危うく僕が殺人事件の加害者として警察に連行される所だったじゃないか。誠心誠意を込めて全身全霊で謝罪しろ。土下座も忘れるなよ。」
「俺はもう被害者だと充分宣言できる状況にあると思うんだけど…。」
「友達に嫌な思いをさせたら謝罪するのが当然の事だと、僕は思うなあ。」
「何がいけなかったの?」
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