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向かいの窓の中を見つめる。 だけど暗闇の中で確認出来たのは、茶色の髪の毛だけだった。 恐らく、ママが言っていた男の子だと思う。 肉眼でも解る位、フワフワな茶色の髪の毛。 その髪の毛が窓を横切る度に、何故か私はドキドキした。 パパに殴られる時とは違った、心臓の高鳴り。 そんな心臓に、私は少し戸惑った。 .
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