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意識が朦朧となってきた時、家の来客用のチャイムが鳴った。 パパの手が止まる。 ママが、部屋から急いで出て来た。 パパから解放されて、私は床に倒れ込む。 …こんな夜に、誰だろう。 お腹を押さえながら見えない訪問者の声を、耳を澄まして聞いた。 「…ませ…。…は…まだ…起き…すか…。」 途切れ途切れに聞こえる声。 .
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