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そして、パタパタとママが私の元にやって来た。 私は目だけを動かしてママを見る。 ママの表情は、泣いているような、怒っているような、よく解らない表情だった。 「あなたにお客様よ。」 ママは私にそう一言告げると、また部屋に戻ってしまった。 「私…に…?」 私にお客様?誰が?誰? 私はゆっくりと立ち上がって、お腹に力を入れないように玄関まで歩く。 自然と足が速くなるのが解った。 .
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