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かなりの時間を掛けて玄関に辿り着いた私は、訪問者を見て驚いた。 玄関に立っていたのは、茶色の髪の毛の男の子だったのだから。 「え…?どうし…」 私がそう言っている途中に、男の子は少し大きな声で私に言った。 「昨日言ってたマンガ貸したいな! ちょっと運ぶの手伝って!」 その声は家中に響き渡り、ママが驚いて部屋から出て来たほどだ。 男の子はママにぺこりとお辞儀をして言った。 「と、いう事なので。 お嬢さん少しお借りします。」 ママにニッコリと笑いかけた男の子は私の手を取り、家の外に出た。 .
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