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無言でスタスタと歩く男の子に手を引かれる私。 「ちょ…ちょっと…!ちょっと速い…!」 男の子の歩くスピードが速くて、手だけが進んでしまう。 だけど男の子は止まる事なく歩き続ける。 最初はびっくりしていた私も、結局は大人しく手を引っ張られるハメに。 パパに殴られたお腹の痛みよりも、今の状況の驚きが上回る。 夜の道を、こうやって男の子と歩くのは初めてだなあ。 なんて考えていると、男の子は急に立ち止まった。 「うわっ!」 いきなり立ち止まったから、私は勢い良く男の子にぶつかった。 .
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