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昨日、初めて出会ったのに。 今日、初めて喋ったのに。 殆ど他人に近い人なのに、こんなに安心するのは何故だろう。 「泣いていいんだよ。」 そう言って抱き締めてくれる君が、神様みたいだった。 ずっと助けてほしくて、誰かに助けてほしくて。 「辛かったね。」 誰かに私の存在を認めてほしくて、誰かに必要とされたくて。 だからこの瞬間、私は救われた気がしたんだ。 もう声を上げて泣いていいんだって、そう思ったの。 .
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