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だけど私は無力だから、家から出る事は出来なかった。 お金も権力も自分を養う力も、何一つ持っていなかった。 パパもママもそれを解っていたんだと思う。 どんなに私を殴っても、私から目を逸らしても。 ご飯を作ってくれた。 誕生日プレゼントに、洋服を買ってくれた。 私はそれに縋るしかなかった。 .
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