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リンリン…
無機質な着信音が昼下がりの部屋に響く。
「はい…『ハロハロォ?』」
……………。
誰だかすぐに分かる。
アホだ。
「何ですか?」
『ぇ~冷たぁい…嬉しくない?俺から電話。』
「………。」
『お前今にやけてるだろ?』
……正解。
「ヒョンそっちは楽し『ユ~チョ~ン!』」
あっ…。
「ゴメンナサイ。ユチョン。そっちは楽しいですか?」
『楽しいことは沢山あるんだけどなぁ~なぁんか物足りない。』
「だったら行かなきゃ良かったんですよ?どうせ僕が居ないから寂しいとか言うんでしょ?」
急に旅行に出掛けたいと言い出したユチョン。
せっかくオフの二日間。
僕は貴方とノンビリ過ごしたかったのに…
昨日の夜に荷物をまとめた貴方は、苦手な朝にも負けずに出掛けていった。
『ぁはは正解。だから一緒に行こうって昨日誘っ「嫌ですよ。」』
『もぅ~冷たい。俺が居ないから拗ねてんの?』
…………そうですよ?
昨日ユチョンに誘われたけど、僕は意地になって一緒に行くとは言わなかった。
「ばぁぁぁぁか。」
ガチャ。
ぇえ。切りましたとも。
なんとなく、なんとなくだけど、ムカついて。
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