第4章ー動き出すモノー

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ハヤテ「『冥界龍王』って?」 レイ「…そうだな。何処から話せばいいんだか…ただシグナム達は見たんじゃないか?古代ベルカが火に包まれた時。あの場には俺の初代当主と冥界龍王がいた。初代当主と冥界龍王の戦いは三日三晩続いた。そして、死闘の末に冥界龍王を封じる事が出来た。本体を冥界の一番最下層へ、魂を魔界の何処かにそれぞれ封印した。だが、その封印が解かれた。」 ハヤテ「この先どうなるんや?」 レイ「わからん。レギオスは悪魔の力と冥界龍王の力を手に入れた。正直、どうなるかは俺にもわからない。もはや冥界龍王ではなく、『邪神龍魔王』と呼ぶに相応しい。そして、レギオスは今現在、全次元世界最凶の魔導師だ。勝ち目は、0に近い。」 フェイト「0に近いって事は0じゃないんでしょ?」 レイ「確かに。あるにはあるがリスクが高い。方法は一つ。残り5つの悪魔王が持つ大罪を全て集める事だ。だが、リスクがある。7つの力は凄まじく強大な力だ。自我及び精神の崩壊もあり得る。一番恐れるのは、暴走した時だ。暴走すれば、本人の意志に関係なくただひたすらに破壊行動に出るはずだ。だが、レギオスを倒す事が出来ると思うがな。」 全員「…………………」 レイ「まっ今すぐって事ではない。レギオスが本格的に行動を起こすまではまだ時間はあるはずだ。」 なのは「あ、あのさレイ君。質問なんだけど…レイ君はレギオスさんと話し合ってみる事はしないの?」 レイ「昔のあいつなら、説得すれば、殺さずにすむんだがな。レギオスはちょうど10年前に大事故にあってな。妻と娘と息子を亡くしたんだ。なんでもその時、管理局の連中が関わっていたらしい。要は、管理局に復讐だ。」 <冥界> レギオス「クックック……素晴らしい。身体中に力がみなぎってくる。悪魔の力と冥界龍王の力が今一つになる。『邪神覇王龍オルタナティブ』さぁ、復讐の時来たれり!」 そこには、全身が黒く硬い鎧のような表皮に赤い紋様やラインが入っており、手の爪は長く鋭く、背中には大きな翼が2対あり、首が3つもある大きな龍がいた。
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