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ドール「いいかスクラ、あのクレイジーチキンの真似なんかしてたらロクな大人にはな」
「盗っ人だァーっ!!!」
……はい?
スクラに間違った道を歩ませないために、クレイジーチキンの危険性と正しい取り扱い方法を伝えるべく話し始めたその時、どこからともなくそんな声が響いた
キルト『…………』
ジャキ『…………』
ドール「おい何だお前らその目!言っとくけど違うからな!?今回ばかりは断言できるから!」
キルトとジャキの視線にしっかりと反論してから声のした方を振り返ろうとすると
「……ッ!」
ドール「うおっ!?」
ドムッと何かとぶつかるというベタイベント
尻餅をついた俺の目に映ったのは俺よりも断然速く立ち上がり、再び逃走をしようとする緑髪の少年だった
ドール「ちょ、待っ……スクラ!捕縛!」
スクラ『了解……マスター』
咄嗟にスクラにそう言うと、スクラは無造作に彼の腕を掴んだ
一見すると小さい子が軽く握っているかのような掴み方だが
「いッ……!?」
そこはゴーレム。とんでもない握力だったようで、少年は痛みに顔を歪めて振り返った
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