プロローグ

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夕暮れの公園。真っ赤な世界の中に小さな影が4つ。無邪気に遊んでいる。 『暗くなってきちゃった。……もう帰らなきゃだね』 ……辺りが暗くなっていることに気づいたのか、1人の少年がつぶやいた。 少年の言葉を聞いて、他の子たちも辺りを見渡す。 『ほんとだー。帰らなきゃ』 どうやら、帰ることに決定したらしい。 『今日は楽しかった。……ありがとう』 そんなとき、1人の少女があどけない笑顔で言った。改まったその言葉に他の子供たちは、不思議に思った。 『どうかしたの??瑞希……なんか、いつもと違う』 もう1人の少女が言った。 『なんでもないよ。気にしないで』 瑞希と呼ばれた少女は、困ったような表情を浮かべた。
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