25人が本棚に入れています
本棚に追加
エレベーターの↓ボタンを押して欠伸を一つ。階数表示を見ると13階から下がってくるところのようだ。
すると、勢いよく下りていたエレベーターが8階で止まった。
8階―――そこには、世間でいう私の幼なじみが2人住んでいる。
同じ学校へ向かうわけだから、朝家を出る時間が一緒になるのは普通だが、今日は私が週番だから先に行くと麻耶ちゃんにメールしたからな……。多分違う人だね。
考えているうちに、エレベーターは5階に到着し、扉が開く。
「渚、おはよう。」
ニッコリ笑って私を迎えてくれたのは、幼なじみの都筑麻耶。
「麻耶ちゃん、おはよ!……朔君もおはよ。」
麻耶ちゃんの隣に立っていたのは、これまた幼なじみの高木朔哉。
挨拶しただけなのに、なんか睨まれた様な気がするのは、私の気のせい!?
とりあえずエレベーターに乗り、閉ボタンを押す。
「2人ともどうしたの?いつもよりだいぶ早いよ!?」
2人も週番なのかな?でも昨日麻耶ちゃんにメールした時は何も言ってなかったけど……。
.
最初のコメントを投稿しよう!