第1章

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エレベーターの↓ボタンを押して欠伸を一つ。階数表示を見ると13階から下がってくるところのようだ。 すると、勢いよく下りていたエレベーターが8階で止まった。 8階―――そこには、世間でいう私の幼なじみが2人住んでいる。 同じ学校へ向かうわけだから、朝家を出る時間が一緒になるのは普通だが、今日は私が週番だから先に行くと麻耶ちゃんにメールしたからな……。多分違う人だね。 考えているうちに、エレベーターは5階に到着し、扉が開く。 「渚、おはよう。」 ニッコリ笑って私を迎えてくれたのは、幼なじみの都筑麻耶。 「麻耶ちゃん、おはよ!……朔君もおはよ。」 麻耶ちゃんの隣に立っていたのは、これまた幼なじみの高木朔哉。 挨拶しただけなのに、なんか睨まれた様な気がするのは、私の気のせい!? とりあえずエレベーターに乗り、閉ボタンを押す。 「2人ともどうしたの?いつもよりだいぶ早いよ!?」 2人も週番なのかな?でも昨日麻耶ちゃんにメールした時は何も言ってなかったけど……。 .
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