第1章

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「だって、渚と一緒に登校出来るのもあと僅かだし……って思ったら、幼なじみ三人で揃える時に揃っておこうって思って、朔哉も無理矢理起こして連れてきたの。」 朔君が睨んでるのは気のせいじゃなかったみたい……。でも、私を睨むのはお門違いじゃないかな……。 そうこうしてる内に、エレベーターは1階に到着し扉が開いた。 朔君は、一番にエレベーターから出て一人スタスタと歩いていく。 追いかけるようにして、私と麻耶ちゃんがエレベーターから下りる。 「ちょっと朔哉!!待ちなさいって!!」 麻耶ちゃんは小走りで朔君に追い付き、腕をガッシリ掴んだ。 私も二人を追いかけて、隣に並ぶ。 麻耶ちゃんを真ん中にして、三人横並びで歩きながら、 「別に高校が違っても、同じマンションなんだし、いつでも会えるって。」 私の横を歩く二人を見上げる。 悲しいかな私は身長が150㎝しか無いので、165㎝の麻耶ちゃんや、175㎝の朔君を見るには自然と見上げなきゃいけないのです。 .
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