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「だって、渚と一緒に登校出来るのもあと僅かだし……って思ったら、幼なじみ三人で揃える時に揃っておこうって思って、朔哉も無理矢理起こして連れてきたの。」
朔君が睨んでるのは気のせいじゃなかったみたい……。でも、私を睨むのはお門違いじゃないかな……。
そうこうしてる内に、エレベーターは1階に到着し扉が開いた。
朔君は、一番にエレベーターから出て一人スタスタと歩いていく。
追いかけるようにして、私と麻耶ちゃんがエレベーターから下りる。
「ちょっと朔哉!!待ちなさいって!!」
麻耶ちゃんは小走りで朔君に追い付き、腕をガッシリ掴んだ。
私も二人を追いかけて、隣に並ぶ。
麻耶ちゃんを真ん中にして、三人横並びで歩きながら、
「別に高校が違っても、同じマンションなんだし、いつでも会えるって。」
私の横を歩く二人を見上げる。
悲しいかな私は身長が150㎝しか無いので、165㎝の麻耶ちゃんや、175㎝の朔君を見るには自然と見上げなきゃいけないのです。
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