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私はオロオロしていると、携帯電話を鞄から取り出して開くと、雪ねぇは私の手を掴んで、
「彼には、まだだめよ。今、オサムは忙しいの」
と言うと、私は雪ねぇを睨み、
「そんなこと言ってる場合じゃ………」
と言いかけると、雪ねぇは両足を下ろして立ち上がろうとした。
「タクシー、呼ぶ…」
「雪ねぇ!」
でも雪ねぇは電話まで届かずに2歩くらい歩いて膝をついた。
雪ねぇが歩いた場所が濡れている。
破水したんだ……!!
雪ねぇの肩を抱きながら、私は携帯電話で滋にかけた。
まだ仕事中でも、滋はすぐに電話に出てくれた。
「助けて!!産まれる!!」
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