1 新しい生命

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私はオロオロしていると、携帯電話を鞄から取り出して開くと、雪ねぇは私の手を掴んで、 「彼には、まだだめよ。今、オサムは忙しいの」 と言うと、私は雪ねぇを睨み、 「そんなこと言ってる場合じゃ………」 と言いかけると、雪ねぇは両足を下ろして立ち上がろうとした。 「タクシー、呼ぶ…」 「雪ねぇ!」 でも雪ねぇは電話まで届かずに2歩くらい歩いて膝をついた。 雪ねぇが歩いた場所が濡れている。 破水したんだ……!! 雪ねぇの肩を抱きながら、私は携帯電話で滋にかけた。 まだ仕事中でも、滋はすぐに電話に出てくれた。 「助けて!!産まれる!!」
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