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「これからもずっと、一緒にいよう。美夜と、別々のところに帰りたくない。そばに、いてほしいんだ」
滋が優しい声でそう言うと、私は思わず涙ぐんでしまった。もちろん、その場ですぐに返事をした。断るわけなんかない。
その夜は、滋の部屋に泊まったし、さすがにいいムードにもなったけれど、最後まではしなかった。
触れてほしいのに。
やっぱり、ダメなの?
私じゃ…この体じゃ、汚れてる?
滋の意気地無し。
……なんて。
本当に意気地がないのは、私のほうなのかもしれない。
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