4432人が本棚に入れています
本棚に追加
「私は、紛れもなく神よ。
あなたたち、人間の定義に当て嵌めればね。」
「……。」
「ただ、…あなたの言う『神様』が、
人間を見守り、加護するものだとしたら、…私はそれには当て嵌まらない。」
意味ありげな表情を浮かべ、口元に弧を描く。
……。
ああ、そうか。
なんとなく、分かった気がする。
「さあ。
行きましょうか。」
目を細めて、彼女は手を差し出す。
すでに、体のほとんどが光に同化していた俺は、ふわりと浮いて、彼女の掌に。
最初のコメントを投稿しよう!