第4章:別れましょう

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「にゃあ」 鶴姫が暗闇から現れた 黒いから目だけしか見えなくて怖いよ まぁ足の先の方は白いから微妙に見えたりするんだけどね 「ねぇ、千鶴知らない?」 「にゃあ?」 電気を点けながらそう尋ねる私に首を傾げる鶴姫 んー、鶴姫も知らないか いや、知ってても分かるわけもないけど 私猫語分からないし んー、千鶴がいそうなところっていえばどこだろう お風呂の方も電気点いてないし 寝室か千鶴の部屋? だとしたら千鶴の部屋かな 千鶴の部屋って難しい本がいっぱいあって時々それの整理とかするんだよね その時に本を読み始めちゃって止まらないなんてこと結構あるし あとは部屋は勉強するときとかも使ってるよね 本がいっぱいだから調べ物するには最適だし よし、千鶴の部屋に行ってみよう
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