第1章:デート

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「優姫、起きて 起きないとちゅーしちゃうよ?」 いつも通りの起こされ方 千鶴は寝坊助な私をいつも起こしてくれる いつも同じ起こし方で まず私の身体を揺すってさっきの台詞『起きないとちゅーしちゃうよ?』 それで次は私の頬をぺしぺしと叩く 実はいつも身体を揺すられた時点で起きてるのは内緒 「本当にちゅーしちゃうよ? いいの?」 いつもそう確認してくる 私としては早くしてもらいたかったりする してもらうために寝た振りしてるんだから 「起きない優姫が悪いのよ……?」 まず千鶴は私のおでこにキスをする 次にほっぺ、それで次にやっと唇 こんなにキスされて私はいつも幸せ気分で起き上がる 「おはよう、千鶴」 この挨拶は初めてだけど 今までは『おはようございます、お姉様』だったからね 呼び捨てで呼び始めた時は少し違和感があったけど今ではもう慣れちゃったな 順応力はルキアで鍛えられてるからね
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