第4章:別れましょう

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ってなわけで千鶴の部屋の前まで来た うん、電気は点いてる ということはやっぱりここだよね 私はノックしてから部屋に入る 入ると千鶴が机に突っ伏してた んー、勉強の途中に寝ちゃったのかな? そう思ったけど違うみたい なんだかすすり泣く声が聞こえる 千鶴泣いてるの? え?なんで? 学校で何かあったのかな? それともバイトで失敗しちゃったりしたのかな? でもそれで泣くなんて千鶴らしくない 千鶴って相当のことがないと泣かないし 相当のことがあったんだよね? 一体何があったんだろう…… 「……優姫?」 千鶴は突っ伏したままそう呟く 私に聞こえるか聞こえないかくらいの声 「何?」 「正直に答えてね 私のこと、本当はもう好きじゃないんでしょ……?」 不意にそんなことを言い出す え?どうしてそうなるの? 「うぅん、大好きだよ、千鶴のこと 愛してるもん」 正直に答えた 本当のことだから 「いいの、嘘なんて吐かないで そもそも優姫みたいな可愛い子が私と結婚してくれたのがおかしかったのよね 怒ったりしないわ だから正直に言って 私のどこが嫌だった?」 声がすごく震えてる だからなんでそういうことになるのかな? 私は本当に千鶴が好きなのに
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