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ん……
私寝ちゃってたんだ
泣いてたらいつの間にか寝ちゃったんだね
今何時だろう……
時計を見てみると12時を指してる
12時か……
お風呂にも入ってないしお腹もちょっと減っちゃってる
なんだかおかしいよね
こんなに悲しいのに、お腹は減っちゃうんだ
とは言っても千鶴はいつもみたいに食事を用意してくれてないだろうし
んー、カップ麺の買い置きあったかな?
ほとんど千鶴に任せてたから全然把握してないし
でもなかったとして今更買いに行くのも……
そしたら我慢かな
水でも飲んで我慢しよう
いや、水っていうよりジュースだね
ジュースは買い置き結構あるはずだし
そう思ってリビングの方に行ってみる
ふとテーブルの上を見て驚く
テーブルの上にはご飯が用意されてる
え?どうして?
千鶴用意しておいてくれたの?
ご飯の横に手紙が置いてある
何かと思って見てみると千鶴からの手紙みたい
『これからもご飯は作ってあげるわ
優姫、ご飯作れないでしょ?
優姫に好き勝手させたら絶対に甘い物ばかり食べるでしょう?』
……まさにその通り
コンビニで菓子パン買ったり杏仁豆腐買ったりだよ
まだ料理上手ってわけでもないし
上手になってたら千鶴とあんなになったりしなかったよ
「……いただきます」
ご飯はありがたく食べることにする
私は千鶴のこと嫌いになったりしてないし
大好きなままだもん
作ってくれるんだったら食べるのが当たり前だよね
一口食べる
やっぱり美味しい
千鶴の料理は美味しいよね
私もこれくらい作れるようにならないと……
私は手紙に1文書き足しておく
千鶴の文章の下に
『ありがとう』
ただそれだけ
私が言いたいことはいっぱいあるけどその一言で全部伝えられるから
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