第4章:別れましょう

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朝もご飯は用意してあった やっぱり手紙があって 『どういたしまして』 とだけ書かれていた もしかするとこれからこんな手紙だけのやりとりになるのかな でもこういうやりとりも出来ないって思ってたから嬉しい それでまぁ今は夕方なわけだけど 今日はバイトが入ってない私は明日香ちゃんの家にお邪魔している 夢乃ちゃんと桜ちゃんが二人でお料理教室(仮)の用意してる 私も手伝おうかなって思ってると奏ちゃんに声をかけられる 「ねぇ優姫」 「何奏ちゃん?」 「優姫何かあった? 元気ないよ?」 う…… やっぱり奏ちゃんするどいな…… なるべく元気にしてたつもりなんだけど分かっちゃうのかな…… 「やっぱり元気ありませんでしたよね? 私の勘違いかと思ってました……」 桜ちゃんも気付いてたんだね 「というか元気にしようとしてるけど空回りしてる感じだったのだ」 「うん、気になってたけど 触れちゃ駄目かなって思ってた」 「優姫っち、見てて痛々しかったよ」 みんなそういう あれ? みんなに気付かれてた……? まさかそんな…… 「一体どうしたの? あ、言いたくなかったら言わなくていいから」 奏ちゃんはそういう だったら、言わない きっとここで話したら泣いちゃうから そんなことしたら絶対に迷惑かけちゃうもん 「みんな勘違いだよ 私別に元気なくなかったし」 変な言い回しになっちゃった でもまぁ変な言い回しになるのはいつものことだよね
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