第4章:別れましょう

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「もう見ないで!!」 「優姫、ちょっとは元気出た?」 奏ちゃんがそう尋ねてくる え?もしかしてみんな私に元気を出させる為に? 「でもまだちょっと元気なさそうだけど やっぱり方法が悪かったんだよ これじゃ元気でないって言ったじゃん」 そう言って写真を持つ明日香ちゃん 私を元気づける為にしてくれたならあれ本物じゃないかもなんて思ったけどそんなことはなかった 普通に本物だよ なんで奏ちゃんあんなの持ち歩いてたの…… 「んー、でもあたしにはさっきとは違う元気のなさに見えるのだ」 菜奈ちゃんがそういう 菜奈ちゃんこういう時するどいよね 「菜奈ちゃんの言う通りなんだけど 実はみんなといれるのが楽しくて 大学を卒業したらみんな違う道に行くよね? それでみんなと会える機会も減って、自然に疎遠になってくのってやだなって思って」 みんなのおかげで少し元気は出た 私の為にあそこまでしてくれたみんなが大好き だからこそ、みんなとずっと今の関係でいたい これは難しいことかもしれないけど でもずっと一緒にいたい 「……みんなが一緒にいれる場所 優姫っちちょっと待ってて」 明日香ちゃんが急に携帯をいじりだす すごい早い手つき 何をしてるんだろう? そう思ってるとメールが届く 明日香ちゃんから 何かのアドレスだけが貼ってある ここにいる私達全員に一斉送信したみたい 「何これ?」 「まだ全然未完成だけど 一応一番大切なところだけは設定終わったから」 よく分からないからとりあえずリンク先に行ってみる ……?ブログかな? 『姫の部屋』? 「なんだか姫っぽいイメージなのだ」 「うん、優姫っちをイメージしてデザインした」 確かにこのデザイン好き 私も同じようなことをするとしたら同じようなイメージにすると思う
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