第1章:デート

3/19
前へ
/187ページ
次へ
「優姫、早く着替えて デート行くわよ」 んー、今日はいつにも増してデートに行く気満々だな 何か特別なイベントでもないのに 「着替えるから出て行って」 「嫌よ 優姫が着替えるところ見たいもの」 そんなことを言って私の前に正座する千鶴 ――前もこんな感じのことあったような あの時は千鶴の前で裸になったんだよね でも今回は下着は着てるわけだし千鶴に裸見られるのはあの時より慣れてるから平気だろうけど 私はごく当たり前のように着替えを始める 「ちょ、優姫 もう少し恥じらいとかないの?」 いや、千鶴が着替えろって言ったから着替えてるんだけど 私何かおかしいことしてるかな? 「相手が千鶴だったらもう恥じらいとかないよ」 いつもお風呂で裸は見てるし見られてるし 今更恥ずかしいとかないでしょ 婦婦だしね 「うぅ、私は恥じらいながら着替える優姫が見たかったのに……」 そんなこと言われてもね…… こんな千鶴と一緒だから私も少し変になってるというか いや、でも別に千鶴がおかしいとかそういうのじゃなくて……
/187ページ

最初のコメントを投稿しよう!

507人が本棚に入れています
本棚に追加