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っていうのが昨日の話
今は千鶴の家にいるんだけど
「優姫ちゃんは甘いもの好きよね?
今日来るって聞いてケーキ焼いておいたの」
「あ、ありがとうございます」
「もう、お礼なんていいの
優姫ちゃんのその顔が見れるだけで
可愛いわ、本当」
お義母様が大分私によくしてくれる
うーん、前一回会っただけなのに
「お母様、今日は大事なお話があるんだけど」
「大事なお話?」
ここでそれ言うの?
まだ早すぎるような気もするんだけど
まぁこれが本題なわけだし早すぎるってこともないけど
「優姫と私、その、えっと……」
やっぱり言うのは抵抗あるよね
まぁ仕方ない
『私同性のある人が好きでその人と結婚みたいなことしたの』
なんて親に言えないもん
私もまだ言ってない
まだだからいずれ言おうとは思ってるけど
「千鶴、私から言う」
だから、私から言うことにする
元々私が言い出したことだし
「あら、優姫ちゃん千鶴のこと呼び捨てするようになったのね」
そういえば前にお義母様と会った時は千鶴のことお姉様って呼んでたよね
「まぁ、夫婦……いえ、婦婦たるものそうじゃないとね
お姉様って呼ぶ優姫ちゃんも可愛かったけど
それで、話って?」
え?
今何かおかしかったよね?
私達のこと婦婦って言わなかった?
今から言おうとしてることだよ、それ
「え、えと……?」
「も、もしかして
離婚する、とか?
嫌よ、優姫ちゃんは義理とはいえ私の娘だもん!!」
あれ?
結婚してる前提?
まだ話してないのに?
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