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ただ、それだけじゃなかった。
「キスって言っても、大人のキスね」
千鶴がそう耳元で囁いて舌を入れてくる。
千鶴の舌が、入って来てる……。
「んぅ……。千鶴ぅ……」
「優姫も舌絡めて」
私は千鶴に言われるまま千鶴の舌に自分の舌を絡める。
「千鶴、んん……。大好きぃ……。」
「私もよ……。優姫のこと今年も来年も、ずっと大好き」
舌を絡め合ってキスをしていると急に千鶴がキスをやめる。
「え……? なんで……?」
「あけましておめでとうございます」
時計を見てみる。
確かに年は越してるけど……。
今言うことかな?
もうちょっと流れがあってもよかった気がするけど。
「あけましておめでとうございます」
まぁ挨拶をされて返さないわけにはいかないから。
「はい、じゃあこの流れで姫始めといきましょうか」
「え? 姫始めって何?」
姫始め……?
聞いたことない単語だよ。
「新年初めてえっちなことすること。元々は2日の行事らしいのだけど、優姫は明日の方がいい?」
「い、今からえっちなことするの!?」
「えぇ、私はしたいわ」
いや、確かに大人なキスをしてちょっとくらいえっちな気分になっちゃってはいるけど。
新年から流されちゃ駄目だよ。
「新年早々駄目だよ」
「本当に駄目……?」
上目遣いの少し涙目……。
いつもそれで流されると思ったら大間違いだよ!!
「鶴姫も見てるし」
最終手段、鶴姫。
子供の前でえっちしようとは思わないでしょ。
「別の部屋で」
まぁそうなるだろうけど。
よく見たら鶴姫どこか行ってるし。
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