序章:呼び方

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というわけでお食事も終わってお姉様と家に帰ってくる 私とお姉様が住んでる家はアパートとかじゃなくて普通の一軒家だったりする いや、普通って言うには少し大きい とはいっても極端に大きいって訳でもない こんな家を二人で使わせてもらって良いのかなってよく思うんだよね お部屋だって余るほどあるんだもん なのに寝室は同じだし 使ってる部屋より使ってない部屋の方が多かったりする なんだかやっぱり罪悪感を感じちゃうわけで お姉様にそれを言ったら『そんなこと気にしているの?』なんて笑われたりもした というかなんでこんな家を使わせてもらえるのかお姉様に最初の頃聞いたことがあるんだよね だって不思議でしょ? まだ大学生だっていうのに一軒家を持ってるだなんて バイトはしてるけど働いてるわけでもないのに お姉様が言うには『お父様にもらった』ってことらしいけど やっぱりお姉様は生粋のお嬢様だなぁ、って思うよね 卒業祝いでもらったらしい だから私が卒業するまではお姉様が一人で使ってた そのおかげで私が住むようになった時はお姉様のいい香りで満ちてたりした 「優姫、お風呂沸かしてきてくれる?」 「はい、分かりました」 私はお風呂を沸かしに行く お風呂と言えばこの家に住むようになってからずっとお姉様と二人でお風呂入ってるな 二人入っても余裕があるくらい広いからね お風呂でえっちしたことは―― ご想像にお任せします
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