序章.青き光を宿す少女

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───そこで、彼女は間違いなく一人だった。 まだ幼く、傷だらけの少女は、その空よりも蒼い瞳で虚空を睨み付けている。 冷たい雨がいくら彼女に降りかかろうとも、決して微動だにせずに。 許せない。 許さない。 脳裏に浮かぶのは、ある男の姿。 少女が気が付いた時に、目の前にいた赤毛の男。 今、この村がこうなってしまったのはあの男のせいだ。 .
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