ブルーマンデー

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ブルーマンデー

七月二十三日日曜日 午後十一時五十分 「あーもう!」 ――頭をかく いや、かきむしるといった方が正しい …このどこにでもいそうな少年 玄井燐はある問題を抱えていた 「…だからテスト嫌いなんだよ」 そう、期末テストである 必要性が理解できてる分憎たらしい だってどうしようもないから 今日ほど日曜日が休みなのを恨んだ日はないだろう お察しの通り遊んでしまったのだ 日曜日だから時間はある 午前中遊んで夜勉強する …はずだったのだが 遊び疲れてダラダラしてしまい 現在に至る その上テストは明日 日頃の怠惰が招いた結果である 「あー…」 うなだれて机に俯せになる 選択肢は二つ、寝るか徹夜だ 「ふ…布団で考えよ~あははは」 誰に言い訳してるのか 一人でつぶやきながら布団にダイブ 考える気がないのは見え見え 自分でもわかっている しかし布団の誘惑には勝てないのだった
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