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「お、美味そうだな」
「いいタイミングで起きてきた」
琳子と悠太は顔を合わせ、笑う。
「なんだよ、俺が寝てる間にいい感じになりやがって」
憮然としている樹を見て、琳子は側に寄り見上げる。
「悠太とは友情を育んだだけだから」
「甘いな。男と女の間には友情など存在しないっ!」
樹は琳子を抱き寄せ、
「おはようのキスしてなかった」
と唇を重ねてきた。
琳子も素直に受け入れ、瞳を閉じる。
「二人とも、ご飯にしようよ」
悠太の声に樹は「おう」と答える。
なんだかそんな光景に琳子は幸せになって、笑みを浮かべた。
「遊園地もいいけど、今度は三人で寄席に行きましょうか」
「それ、いいね!」
琳子たちはこの先の予定を色々話し合い、楽しい食事をしたのであった。
【おわり】
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