ﾎﾟｼﾞﾃｨﾌﾞな女、ﾈｶﾞﾃｨﾌﾞな男…俊幸視点

手紙

次の日、俊幸が下駄箱を開けると、また手紙が入っていた。　

昨日からイジメられるかもしれないという被害妄想があり、どうしようという想いがあった。　
　相談できる相手や友達がいなかった俊幸は、自分でかかえるしかなかった。　

そんなことを考えながら、手紙を開き、中身を見た。　
「放課後、体育館裏にきてください　　安藤　真由美」

　手紙を見た、俊幸は驚きしかなかった。安藤真由美は、学校でも成績優秀、容姿端麗、男にも女にも人気がある学校のアイドル的存在だ。　
　普通の男なら、手紙をもらった時点で、有頂天になる。しかし、俊幸はイジメられるかもしれないということで頭がいっぱいなので、

（罠だ）

としか思えなかった。