回想

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俺の名前は神崎繁 【カンザキシゲル】 俺が4歳の頃に母親は交通事故で死んじまった 父親は俺を置いてとんずらしちまったんだ なぁ、かぁちゃん? どして俺を残して死んじまったんだよ! 何度思っただろう……。 きっと腐る程に思った! 俺の叫びは空の上まで届くわけない! それでも叫び続けた いつかはきっと………。 遠くに行っちまった…。 かぁちゃんの所まで…。 俺の声が届くんじゃねぇかってさ バカみてぇに思ってたから 空を見ながら泣いたりもした それでも俺のかぁちゃんは何も返事をしてくれなかった いつからだろう………。 かぁちゃんに叫ばなくなったんは…。 今日からの話は叫ばなくなってからの話だ
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