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俺はかぁちゃんが死んで父ちゃんが行方不明もあって父ちゃんの弟のうちに引き取られた
最初のうちはすげー可愛がられてた
本当の父ちゃんとかぁちゃんじゃねぇかって思う位に
一緒に笑って
一緒に飯食って
3人仲良く過ごしてた
けど、それは…
束の間だった
ガシャンガシャン
「神崎さん?居るんだろ?」
「おばちゃん?誰か来たよ!」
「シッ!静かになさい!」
少し体を震わしたおばちゃんは確かに脅えて居た
子供ながらに何が怖いのか不思議だった
「大人しく出て来なよ!居留守なんて卑怯だよ!」
ガシャンガシャン
敷戸の玄関を揺らしまくる男は人相の悪い男だった
毎日のように居留守をさせられた俺はいつの日か暗い中一人で夕飯を食う日も少なくなかった
おじさんとおばちゃんは寝る間も惜しんで働いて居た
そんなに闇雲に働いて
おじさんもおばちゃんも疲れ切った顔をして
笑わなくなっちまった
それが俺は寂しいと感じる様になって行った
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