長編。

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目が覚めたら病院にいた。 「沙耶!?」 『お、かぁさ…ん?』 「そうやで!!お母さんやで!?沙耶…よかったっ!!!!」 お母さんが泣き崩れた。 あたしは酸素マスクを外して上半身を起こした。 『…なぁ、あたし何があったん?』 お母さんに聞いてみても、黙って俯いてる。 『……黙ってんと答えてぇや』 「…沙耶、」 『…』 お母さんが涙を拭いながら真剣な顔になった。 ただごとじゃないのが分かった。 「…沙耶はな、あと半年しか生きられへんのやって」 .
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