37人が本棚に入れています
本棚に追加
「…健太郎、ちょっとえぇか?」
「…はい」
俺は手紙のことを健太郎に相談することにした。こうゆうときにビシッと言うてくれる健太郎の存在は俺の中で、デカイ。
「…兄さん、どうしはったんですか?」
「…これ」
「…手紙…ですか?」
「…おん。…井本が俺に書いた手紙や」
「…井本さんが…」
「…まだ読んでへんねん」
「…なんでなんすか?」
「…まだアイツが…井本が…生きてる気がすんねん…」
俺は遠くを見ながら言った。
.
最初のコメントを投稿しよう!