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もと来た道を振り返りながら慎重に進んでいると、なぜか普段は全くなついていない犬が後ろからついてきていました。 山道を登って行くにつれ、段々枯色の藪が行く手を塞いできたので、私はこの辺でいいか、と、しゃがみこんで手をすすぎました。 バシャバシャバシャ…… 手を洗って俯いていると、上流の方から激しい水音が聞こえてきました。
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