序章

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命の終わりを迎え、皆が集う場所。 それがこの世界である。 生まれ変わり、この世界から出て行く者もいる。 また、この世界に留まり続け、この世界で何らかの役割を果たす者もいる。 「あのね、コレはね、本当の話だと思うんだ。 ただのお伽話だって言う人もいるけど、そんなことない。 だってこの桜の木、猫玉さんが植えたんだよ?」 伝説の最後はこうだった。 ――猫玉は元の姿に戻り、幸せの種を植えた―― その種がこの桜の木の種だったと言うのだ。
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