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「だから、本当の本当だもん。
信じていれば、必ず猫玉さんに会える気がする。
そう思わない?」
子供は、相手が答えないのをわかっていながら聞いてみた。
勿論、返事はない。
子供は再び肩を落とした。
すると、目の前に何かが降ってきた。
「これ、なぁに?」
手にとって見てみると、それは綺麗な桜色をした便箋だった。
「くれるの?…あれ?」
子供は便箋を落とした真意を確かめようと見上げたが、そこにはもう誰もいなかった。
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