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蒼の指輪
ここは人間が暮らす世界。
その中でも日本と呼ばれている国の上空に、世界を旅して回る二体のドラゴンがいた。
「なあ、さっさと次の観光場所行こうぜ!もう夕方だぞ」
「まあ待て、人間界もじっくり見れば独特の良さと言うものがだな……」
一方のドラゴンは人間界に興味があるらしい。ライトブルーの体表に金色の頭髪。貴族服のような物を着込み、純白で二対四枚の翼の持ち主だ。
「お前は相変わらず真面目だ……なっ!」
もう一方のドラゴンは勢いよく青いドラゴンをひっぱたく。そしてその拍子に胸ポケットから指輪が一つ溢れ落ちた。
そして全てはここから始まったのだった。
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