蒼の指輪

2/18
前へ
/2037ページ
次へ
「う……」 片や歩きながら伸びをするこの男は、高校から部活を終えて帰るところの羽桜龍希(ハザクラ タツキ)である。 黒髪に特色の見当たらない顔。更には学校の成績、運動神経に至るまで普通。無論、長所を探せばいくつか存在する。しかしながらそれもある意味では普通である。 「ん?何だこりゃ……」 龍希が拾い上げたのは、見たことも無い装飾の施された蒼い指輪。 そしてこれは、決して普通ではない生活の幕開けであった。
/2037ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4774人が本棚に入れています
本棚に追加