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「さてと……」
龍希は親が仕事でいないので一人で夕飯を食べ、ベッドに寝転がりスポーツ雑誌を読もうとしていた。
「いてっ……あ、そうだ」
床に脱ぎ散らかしたズボンを踏んで何やら足に痛みを感じたのを切っ掛けに、今日拾った指輪を思い出す。
「綺麗だよな……これ」
明らかに日本文化の装飾ではない。ならばヨーロッパかどこかだろうか……と思っている内に、龍希はふと意味もなく指輪をはめてみようと考える。
「人差し指じゃ細いか。じゃあ中指で……お、ぴったり!」
龍希は気付かなかったが、その時指輪がギラリと光った。
…
……
………
……
…
「この感覚……まさか、誰かが指輪を……!」
そして指輪を無くして途方に暮れていたドラゴンの瞳も、同じように。
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